好きなものを集める

クッション 住み手がひたすらに心地よいと思えるものや、好きなもので部屋を仕上げることは、くつろぎの源となります。とはいえ、「揃える」ことに神経を尖らせすぎると逆効果。「揃えすぎない」ことが重要です。そのへんを考えてアイテムを選んでみましょう。

色や素材で「揃える」

「揃えすぎない」とはいっても、ひとつの空間にあれこれと詰め込むと雑然としてしまいかねません。素材感を合わせる、色を絞るといったどこか「揃える」要素を決めることが、部屋全体をまとめてくれるでしょう。

昔を残す

昔ながらのディテールを残してみると、なつかしい空気に和むことができるでしょう。リフォーム前に建てられていた部屋の建具や金具、照明など。昭和の雰囲気が部屋の印象を古くて新しい雰囲気にしてくれます。

北欧家具は昔にぴったり

北欧家具の魅力はバランスのとれたモダンテイストにあります。そのため、和と合わせても違和感がなく、北欧のヴィンテージ家具は古い空間にもなじみます。時間が経っていても変わらない存在感が、古くて新しい部屋にぴったりです。

アンティーク家具の買い方

アンティーク家具というのは、購入が難しいものの一つです。お値段が結構するものもありますし、その値段が適正かどうかを査定するような鑑定眼は、普通の人には備わっていないものです。

では、アンティーク家具の選び方はどうしたらいいのでしょうか? ここで、アマチュアのアンティーク家具選びのポイントをお伝えしたいと思います。

まず、絶対に重要な一番のポイントは「第一印象」です。古物商として高値のものを探そうとか、希少な品物を集めるコレクターになろうというのではなく、自分で使うアンティークを探しているのですから、頼れるものは「己の感性」です。一目で気に入ってしまった……そんな運命のアンティーク家具だけが、購入を検討する価値のあるアンティーク家具なのです。

お次は「コンディション」を見ましょう。実用に耐えられないほどガタが来ている場合もありますが、それよりもチェックしたいのは「手が加えられている場合」です。変な落書きがあったり、目立つ修理の跡があったり、革が完全に張り直されていたりするのを購入後に気づいて、愛情が一気に冷めてしまうこともあります。購入前に、裏面なども隅々まで確認しましょう。

あとは「におい」にも要注意です。外に展示されている場合など、においに気づかないこともあります。家に持って帰ってみたら、あまりにもカビ臭かった……なんてことにならないよう、恥ずかしがらず鼻を近づけてにおいをかいでみることは重要です。

お店の人に話を聞いてみるというのもオススメです。もしかしたら面白いエピソードが聞けるかもしれません。

アンティークのメッセージ性

アンティーク家具の中には、半世紀から100年近く前のものもあります。それより古いものもありますが、ちょっと庶民に手の出せる価格帯ではなくなってきます。

何十年も前の家具となれば、当然かなり古びていて使用感もありますし、メンテナンスしてあるといっても壊れかけている部分もあります。扱いには気を使わなければなりません。

では、アンティーク家具の魅力って何でしょうか? 単に古くて味があるから? 年代物ということでお宝っぽい価値があるから?

それだけではありません。何十年もの時を経て、今もなお実用に耐えうる品質を保っているということは、作りがとてもしっかりしているということです。当時の職人さんの優れた技術や意匠が、現代まで使い続けられる家具を生み出したのです。

現代は大量生産・大量消費の世界ですが、アンティーク家具には「物を愛する」という大切なメッセージが込められています。

Page Top